
史跡名所案内
長崎街道鈴田峠は、大村領と諫早領との境の峠で、当時の景観が良く残っている箇所として、文化庁歴史の道百選に選ばれています。駕籠立場跡や藩境石など、当時の街道の面影が残る史跡を探訪できます。
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長崎街道鈴田峠「鈴田峠」(文化庁歴史の道百選)MAP
大村藩領と佐賀藩諫早領の境界に位置する峠であり、藩境の重要な場所でした。街道を通行する大名が駕籠を降りて休憩できるよう、道から山中に突き出す形に石垣を築いた広場「駕籠立場跡」などの遺構が残り、当時の面影を色濃く伝えています。
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長崎街道鈴田峠「籠立場跡」MAP
山の中に張り出すように石垣で築かれた籠立場は、街道を通行する大名がここで籠を降り、休憩をした場所、石垣に往時の面影が残っています。
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長崎街道鈴田峠「藩境石」MAP
大村市と諫早市の両市にまたがる風観岳周辺には、大村藩と諫早藩の境界を示す藩境石が残っています。藩境石には角塚と丸塚があり、丸塚は大村藩側が石垣を丸く築いたもので、角塚は諫早藩側が築いたもの。最大の角塚は一辺が3m、高さが1.5mの三角塚が見られます。
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長崎街道鈴田峠「風観岳支石墓群」MAP
大村市と諫早市の両市にまたがる風観岳は、標高約300mで近くを長崎街道が通っており、このあたりに多くの支石墓が残っています。支石墓の中からは縄文時代の壺や甕が出土しています。